今回は、私が2024年に受験した超音波検査士(泌尿器科領域)の受験体験記をお届けします。
超音波検査士とは
超音波検査士とは、超音波検査の知識や技術を認定する資格です。
超音波検査士の資格を取得することで、なにか大きく変わることはありませんが、技師としての箔がつきます。
受験までの道のり
恥ずかしながら、私は臨床検査技師歴10年目にして、初めて超音波検査士の受験に挑戦しました。
超音波検査士の受験には、20例の症例レポートの提出が必要です。
この症例レポート作成が、私にとって最初の大きな壁でした。
症例レポートの壁
症例レポートでは、スケッチや所見内容などを詳細に記載する必要があります。
しかし、私の場合、症例として挙げられるような画像がなかなかありませんでした。
泌尿器科専門の病院にて勤務しており、それなりに悪性の症例も多く経験してはいます。
しかし、臨床検査技師として10年間勤務してきましたが、スケッチしやすい綺麗な画像を撮像することも意識していませんでした。電子カルテ上で画像を確認する分には問題ない画像を撮像していますが…
そのため、過去の検査画像を必死に探し、なんとか20例の症例レポートを完成させました。
今後は、珍しい症例などはきちんとメモしておくこと、スケッチしやすい綺麗な画像を撮像することを心がけようと思いました。
受験申し込み
5月に受験申し込みの受付が開始されたので、私はすぐに申し込みました。
症例レポートの作成に時間がかかります。症例集めなどは年明けくらいから徐々にはじめ、申し込みのできる5月にはほとんどレポートは完成させていました。
これから受験する方も、早めに準備を始めることをおすすめします。
医師の署名など、面倒なことも多いです。
試験勉強
症例レポートを提出した後は、しばらく試験勉強をしていませんでした。
しかし、試験1ヶ月前になり、ようやく焦りを感じて勉強を始めました。
泌尿器科領域は、比較的オーソドックスな内容が多く、難易度はそれほど高くないと感じました。
職場にあるテキストを参考にしながら、基礎知識を整理していきました。
基礎領域については、メルカリで問題集を購入し、一冊を完璧にすることを目標に勉強しました。
超音波の基礎知識については、もともと好きな内容だったので、苦労することはありませんでした。
受験当日
試験当日、会場へは余裕をもっていきました。開始の30分前にはついていましたが、すでにほとんどの受験者がそろっていました。早い…
あと、受験者のほとんどが臨床検査技師だと思いますが、雰囲気が暗い笑
試験の手応えとしては、よくわからない問題もあったが6割は行ってそうだな、といった感じでした。
泌尿器領域は出題される疾患もそれほど多くないです。腎盂癌の問題など2題はあった気がします。
2択までに絞れる問題も結構あったので余裕はありました。
基礎領域に関してもオーソドックスな問題がほとんどでした。問題集的なもの1冊完璧に仕上げればまず落ちないと思います。ドボン問題はないし、6割とれればいいとのことなので。
合格発表
試験後、約2ヶ月ほどで合格発表がありました。
結果は・・・合格でした!
発表直後は結果通知ページになかなかアクセスできなかった…
最後に
超音波検査士の受験は、私にとって大きな挑戦でした。
特に、症例レポート作成は大変でしたが、無事に合格することができてよかったです。
今回の受験を通して、日々の業務の中で、症例をきちんと記録しておくこと、綺麗な画像を撮像することの大切さを改めて認識しました。
参考書や出題された問題についてはまた記載します。
症例報告書もコピーとってあるので個人情報的なものは削除して提示できたらと思います。
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