映画「七人の侍」と「ラブライブ!」シリーズにみる、集団における「仲間集め」の考察
いったいこのブログはなんなんだ…と思われたら申し訳ありません。臨床検査・機械学習等には関係ないので、興味のない方はスルーを推奨します。
黒澤明監督の不朽の名作「七人の侍」は、戦国時代の寒村を野盗から守るべく、個性豊かな侍たちが集結し、共に戦う物語だ。この映画の前半の大きな見どころは、いかにして有能な仲間を集めていくか、という点に尽きる。
リーダーシップを発揮する勘兵衛、豪放磊落な五郎兵衛、沈着冷静な七郎次など、それぞれの侍が持つ卓越した能力や個性が、チームとしての総合力を高めていく。この「仲間集め」というプロセスは、現代のアニメ作品、例えば「ラブライブ!」シリーズにも共通する要素として見出すことができる。
「ラブライブ!」シリーズでは、μ’s、Aqours、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会、Liella!といった各グループが、それぞれの個性を輝かせるメンバーを集め、スクールアイドルとして活動する。各メンバーの得意分野や個性を活かし、互いに支え合い、成長していく姿は、「七人の侍」における侍たちの姿と共鳴する。
しかしながら、「ラブライブ!」シリーズの2期以降になると、物語の展開がややマンネリ化し、盛り下がることがある。その要因の一つとして、「仲間集め」という最も興味深い部分が終わり、その後の展開がパターン化してしまう点が挙げられる。もちろん、2期以降も新たな展開やドラマが用意されているが、初期の「仲間集め」が持つ新鮮さやワクワク感には、どうしても及ばないと感じる視聴者も少なくないだろう。
その点、Liella!は毎期ごとに新メンバーが加入していたので、このワクワク感を維持できている部分もあったと思う。(それでもスーパースターの2期はイマイチだったが…)よい取り組みだったと思う。(虹も同じといえばそうだが、ここでは割愛する)
「七人の侍」は、映画史に燦然と輝く名作であり、「ラブライブ!」シリーズをはじめとする現代の映像作品にも多大な影響を与えていることは間違いない(と思う)。映画としての面白さはもちろんのこと、集団における「仲間集め」の重要性を改めて認識させてくれる作品としても、一見の価値があると言えるだろう。
最後に、「七人の侍」は、音声の悪さという欠点を補って余りある、圧倒的な迫力と深みを持つ作品であることを強調したい。未見の方は、ぜひ一度、鑑賞されることをお勧めする。映画を通じて、時代を超えた人間ドラマと、仲間と共に戦うことの意義を感じ取っていただければ幸いだ。
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